vol.1

 

トンテキ元気

 

台東区西浅草 

 

 

なんでもわがまま聞きますよ。

 

西浅草の合羽橋本通りで、元気に営業中の「トンテキ元気浅草ちゃんこ場」。

1階がトンテキ元気、鹿児島の誇る「南州農場」の豚肉を使ったお肉料理が魅力のお店だ。
2階の浅草ちゃんこ場は、元力士の田代良徳(東桜山良徳)をちゃんこ長として迎え、座敷で相撲部屋直伝の本格ちゃんこ 鍋を食べられる。
3階はレンタルスタジオ、4、5階にご自身の住まいとスタッフの寮まで備え、ビルを丸ごと仕切っている。
今回は1、2回階の店舗「トンテキ元気浅草ちゃんこ場」をご紹介。
「先日5周年を迎えたんですよ。」そうにこやかに語る代表の内田剛さん。
店舗探しをきっかけに出会って3年立つが、彼ほど人望のある人物はいないのではないだろうか。
お店も、彼の周りもいつも笑い声が絶えない。
以前は東京中心部にいたという内田さんに、お店のこだわりやオープンまでのエピソード、そして浅草の魅力についても聞いてみた。

代表兼店長の内田剛さん。
男気あふれる出で立ちと、優しい笑顔の持ち主。

ーーまずお店の魅力を教えて下さい。

内田
はい。うちは産地直送の黒豚が自慢です。
使用している豚肉は100%かごしまブランド「南州農場」から直送してもらっている「六白黒豚」。
とにかく柔らかく、甘みがあって、臭みもないんですよ。このお肉で作ったハンバーグを、桜島の溶岩を素材にしたプレートでご提供します。焦げ付かずに、最後までアツアツジューシーなお肉を楽しんでもらえる一品ですよ。
2階のちゃんこ場では、元力士の田代良徳(東桜山良徳)をちゃんこ長として迎え、座敷で相撲部屋直伝の本格ちゃんこ鍋を食べられます。やっぱりちゃんこは座敷に限る、と内装にもこだわってます。本物の相撲部屋でちゃんこ食べてるみたいってお客さんによく言ってもらえますね。
とはいっても、1階でも2階でも食べられるので、好きな楽しみ方をしてもらえますけど。

ーートンテキ元気さんは1階と2階でお店が分かれていますね。

内田
そうですね。
1階の「トンテキ元気」はテーブルで、2階「浅草ちゃんこ場」は座敷になっています。
といっても、メニューは同じ。
1階のお客さんがちゃんこ食べたいって言ったらもちろんお出ししますし、2階のお客さんが座敷で足がしびれたなら1階のテーブルで飲み直してもOK。
細かい決まりはないんですよ。
内装が違うから名前で分けてる感じですね。

元力士の田代良徳(東桜山良徳)さん。 2階のちゃんこ長を務める

ーー面白いですよね。どういう経緯でそうなったんですか?

内田
1階の方が半年くらい先にオープンして、2階は後だったんですね。
で、1階のファンになってくれたお客さんが、2階の方でも同じメニュー食べたいって言い出して。 それなら出しちゃえって。
来てくれたお客さんが楽しんでくれるのか一番なので、大体なんでもわがまま聞きますよ。

ーー嬉しい配慮ですね。他に、お店の楽しみ方があったら教えて下さい。

内田
うちのお肉鹿児島の「六白黒豚」は関西には流通しているんですが、関東にはあまり馴染みがないんですよ。
なので、東京の人に この黒豚をもっと楽しんでもらいたいっていう思いがあります。
アンテナショップ的な楽しみ方をしてもらえると嬉しいですね。
あとは、浅草の自由な空気感と、相撲部屋の和気あいあいとした座敷スタイルってすごく相性いいんですよ。
地元の人も、浅草に遊びに来たって人もみんなが自由に楽しんで食事出来るお店だと思います。

 

一体感が自慢ですね。

 

ーーこの物件は本当にトンテキさんにぴったりでしたね。

内田
本当にそう思います。
ビルって1階しか貸してないってところが多いんですよ。
それでもなかなかいい場所がなくて。
随分探し歩きましたが、この物件は立地がいいし、広さも理想的だったので、急いで申し込みました。
いい場所なんで、審査が通るか2週間くらい待った時はドキドキしましたね。
浅草不動産が審査の時力になってくれて、優先的に交渉してくれて、、
決まった時は飛び上がるほど嬉しかったです。
そしたら、5階全部借りられるって言うんで逆にびっくりしたくらいで。(笑)

ーーそうだったんですね。(笑)

内田
でも、良かったことが多かったですね。
違う店舗なのに、お客さんも2度楽しめるでしょ。
従業員も同じお店として気持ちを一つに頑張れますので、一体感が自慢ですね。
他にこういうお店ってなかなかないんじゃないかな?
この物件と出会って本当に良かったですよ。

ーーそう言ってもらえると嬉しいです。内装もこだわっていましたね。

内田
念願のカウンターを持てた時は嬉しかったです。
俺、わいわいするのが本当に好きなんですよ。
一人で来てもみんなで来ても楽しめるから、気負わずにいろんな人に来て欲しいです。

ーー内田さんは、自分のお店でも飲み屋さんでも、すぐ人と仲良くなりますね。

内田
隣の人とかすぐに話しかけちゃうんだよね。
人と接するのが好きだし、笑顔を見るのが好きなんですよ。
このお店を好きになってくれるのも、人がつながっていくのも嬉しいですね。

ーー内田さんらしいですね。

 

浅草は、自由でおせっかいっていう面白い街。

 

ーー火事の連絡を受けた時は本当にびっくりしました。

内田
俺の方がびっくりしましたよ。(笑)
お客さんがいない時で良かったです。
あの時は本当に周りの人に助けられました。
近くのお店の人が
「食べられてないでしょ」
なんて言って、ご飯持ってきてくれたり。
何かある度にみんな集まってくれて・・・
浅草不動産もすぐ駆けつけてくれて、大分助かりました。
こういう時頼りになるっていうのは有り難いよね。
3週間でお店を再開出来たのは、奇跡だなんて言われたけど、本当にそうだと思います。
本当に人に恵まれてると思います。

ーー内田さんは本当に愛されているよね。

内田
いやいや。(笑)
浅草は自由なようで、人が温かいんですよ。
前は都内の他の地域の方に住んでたんだけど、みんな世間体とか気にするじゃないですか。
都会って声の掛け合いとかってなかなかないと思うんですね。
自由で、おせっかいっていう面白い街ですよ。

 

お店も人も大きくなっていく、そんなお店でありたい。

 

ーー最後に、今後のビジョンを教えて下さい。

内田
もっともっといい店になっていきますよ。
お客さんはじめ、従業員や周りの皆さんのためにも、どんどん成長していきたいです。
いつも笑いが耐えないお店って言ってもらえるけど、この先もずっとずっとその笑い声を絶やさずにお店を大きくしていきたい。
笑い声が浅草中に響くくらいにね。(笑)

内田
あとは、人が育っていくお店にしたいですね。
うちには、お店を出したいって夢をもって上京してきた子なんかもたくさんうちにはいまして。
この前関西から「たこ焼きチャンピョン」が来たりとか、元力士の子が将来ハンバーガー屋さんをやりたいって言うので、メニューとして出していたりもしますよ。
良かったら食べてください、私が認めたメニューしか置いてないので!
食べてくれたお客さんがその子の料理のファンになってくれて、いつかお店出した時にファンとしてお店を訪れてくれたりなんかしたら嬉しいですね。

ーー素敵ですね。

ハッピーハンバーガー。ごだわりのジューシーなパテイと 甘みのあるバンズが止まらない美味しさ。 数量限定なのでお早めに。

内田
ここにきたお客さんが楽しくご飯を食べて、お店を好きなってくれて、浅草も好きになって、繋がりができて、、、そんな連鎖を生んでいきたいです。
お店も人も大きくなっていく、そんなお店でありたいですね。

ーー応援してますよ。 本日はありがとうございました。

内田
こちらこそ、ありがとうございました。


トンテキ元気

 

住所:東京都台東区西浅草2-27-10 豚八ビル
電話:03-3845-0550

 
 

トンテキ元気

 

住所:東京都台東区西浅草2-27-10 豚八ビル
電話:03-3845-0550

 
 

語り手:内田 剛(株式会社マジナカンパニー)
聞き手:岩間 健一(浅草不動産株式会社)
書き手:中根 麻里(株式会社ファーストタッチ)

取材日:2015.11.11