vol.7

 

L’Agréable Esprit de GAMIN

 

門前仲町 

 

 

居心地のいいとか、心地いいとか、そういう感じ

 

気が付けば、夏も終わりに近づいていますね…。
インタビュー、お待たせしました(訪問したのは冬です)。
今回お邪魔したのは門前仲町にあるフレンチレストラン、L’Agréable Esprit de GAMIN。
オープンキッチンのカウンターのほか、奥に個室もありました。
美味しい料理の数々にお酒が進み過ぎまして、
ほとんど店主のお話が聞けていない記事に仕上がりました。

笑いながら話を聞いて下さる佐山さん。
テンポよい相槌に話がはずみます。

木村
いや~、フレンチレストランで食事しながらインタビューだなんて、テンション上がりますね!社長!

――なんで木村とふたりなんだ!こんな素敵な店なのに、来るなら木村とじゃないだろう!なんか悔しいですが、今日は美味しいものたくさん食べれるということで楽しみにしてきました。どうぞよろしくお願いいたします。

佐山
はい、よろしくお願いします(笑)!

――早速ですが、料理人になろうと思ったきっかけは何ですか?

佐山
う~ん、小さい頃に母親の手伝いをしたりしてましたねぇ。それがきっかけなのかなぁ?大学を出てから普通に就職活動もしたんですけど、将来のことも考えて、どうせやるなら、最初っから料理の道を進んでいくのもいいなぁって思ったのがきっかけですかねぇ。

――お母様が家庭料理を作る、夕飯を作るのを手伝うとか、そういうことですか?

佐山
そうですそうです。何か作ったりするのが好きでしたね。

――学校出て、すぐに料理店に就職したのですか?

佐山
一応、二年間料理の学校に行ってから、フランスに修行に行ったんですけど、日本に戻ってからこの店をオープンするまで、ひとつのお店にずっといましたね。そこでたくさん勉強しましたね。全部タイミングでしたね。そのとき降ってきた、タイミングというか。フランス行く前に、その店の木下シェフにいろいろ話を聞いたりしていて、働きたいと相談したんですけど「募集とかしてない」って言われてたんですけども、フランスから帰ってきたタイミングで、偶然なのか「募集をしているみたい」って話を聞いて、早々に食べに行って。そこからタイミングで働くことになりましたね。

――その店が好きで、アタックして、時を経てタイミングが合ったという流れですか。

佐山
そうです。

――へぇ。そうなんですね。でもフランス行くって、そもそもが気合いが要りますよね。

佐山
学校で行ったんで、ひとりっきりで行ったんじゃないんでね。

――言葉も通じない世界じゃないですか。

佐山
まぁ…本当に、気合ですよね。やるしかなかったんですよ(笑)。フランス行っちゃったんで。ハハハハハ。

――ところで店の名前、な、なんて読むのですか?ラ、ラ、グレーブル…

佐山
ラ・グレアーブルです。居心地のいいとか、心地いいとかそういう感じの意味です。

――あぁ~、良いですね、居心地のいいって(ワインを飲んで軽く酔っている)。

佐山
飲み過ぎたら個室で寝ていっても良いですよ(笑)。

 

やるしかなかったんですよ(笑)
フランス行っちゃったんで

 

――この門前仲町の浅草との距離感、最高ですよ!美味しいものも食べたいし、知り合いにも会わないし、絶対この店の場所を誰にも教えないの!ウフフ(笑)。インタビューしてるからバレちゃうんですけどね(笑)。まさかここに個室があるってわからないですよね。

佐山
わからないですよね。外から見ても。最初、ご新規のお客様が入ってきても気付かないですね。

――大事な人と来たいと思わせる店内の作りですよね。しかもオープンキッチンになっていて、料理の過程が全部見えるのが良いですね。気さくな感じがあっていいですね。それにしても美味しい。これ、とても美味しい(大きい声で)。

佐山
ありがとうございます(笑)。

――いや~美味しいなぁ。ねぇ、今日のインタビュー、イイ感じに録れたんじゃない?

木村
…さっきから「美味しい!」と「今度、こっそり来るんだ!」しか言ってないので全然録れてませんよ!ちゃんと聞いてくださいよ!

佐山
ハハハ(笑)。

――僕は女性の友達も多いんですけど、昔から友達とは「一線は越えない」って決めてるんですよ。なのでここに連れてきたら、その女性とは「一線は越えている」ってことですよ(笑)!

佐山
絶対誰にも言いません(笑)。

――お願いします。絶対、内緒でお願いします。

木村
何を言ってるんですか!社長!本気じゃないですか!酔っぱらってる場合じゃないですよ!しっかりしてください!

佐山
ハハハハハハハ(笑)。

――だって、美味しいんだもん。料理が美味しいんだもん、自慢したいじゃん。「美味しい店、知ってるんだぞ」って。これも美味しい。いぶりがっこ入ってる!先程から食べてて思ったんですけど、ガチガチのフレンチではないですよね。

佐山
そうなんですよ。ずっと働いていた店もそういう感じで。ちょっと「和」のものを使ったりしていたんですよね。

――創作フレンチのお店だったんですね。

佐山
はい。

――フレンチ料理店で、なんか入りずらいんですよ。敷居が高く感じるというか、金額も高そうなので、若い頃は怖いというか。でも、このコースの金額だと明朗会計というか、わかりやすくて入りやすいですね。

佐山
コースじゃないのもあるんですよ。予約のお客様にはコースで楽しんでいただきたいと思っていますが「軽く立ち寄りたい、軽く飲みたい」というお客様にも単品のメニューのご用意はありますよ。

――そうそう、ありますよね。少しだけ、何かつまみつつ、軽く飲みたいっていうかね。寄り道したいというか。わかります。

佐山
そういうお客様って、週に何度か来てくださる方に多い来店のしかたなんですよね。で、たまにコースで来てくださるというね。

 

下町の門前仲町だからこの金額でやれるというのはありますね

 

――コース料理としては、この値段設定はとてもお得に感じるくらい、毎月、内容を変えていたりしてるじゃないですか。場所が変われば、恵比寿とか青山とか行ったらもっと高いじゃないですか。

佐山
もう、この値段設定でいっぱいいっぱいですね。下町の門前仲町だから、この金額でやれるというのはありますね。

「美味しい!」と食べ続け、全て完食してました。

――元々は浅草、うちの会社の近くで探していたんですよね。下町がいいと思って探していたのはなぜですか?

佐山
あ、ただ単に自宅から近いからです(笑)。

――たまたまご来社されたんでしたっけ?

佐山
毎日の通勤のときに、浅草不動産の前を通っていたんですよ。あ、ここに不動産屋があるんだなぁって思ってました。

――そうなんですね。そうやって見ていてくれていたんですね。ご縁ですね。あ、そういえばお店のお休みっていつですか?

佐山
水曜日と、その月の最終日です。毎月コース内容を変えるので、いろいろ仕込みがあるので。ストックをたくさん作っておかないと大変ですね。

――料理のレシピ、たくさんあると思うのですが、毎月全部の内容を変えるのですか?

佐山
基本的にはコースの内容は、一度出したものはもうコースでは出さないですね。あんまり、前にやったものを出すというのは今は考えてないですね。

――ええっ!?ということは、今日食べたものは来月はもう食べられないんですね!

佐山
わりと感覚で作ってるので、同じものは作れないって思ってます(笑)。

――感覚!わかります、感覚ですよね。…なんか、佐山さんとは友達になれる気がする。というか、契約完了して無事に開店したのを今日みたいに確認したら、もう友達でいいですね~!ウィ~(だいぶ酔っぱらってます)!

佐山
ハハハハハハ(笑)。

美味しいお酒と料理に顔が緩み過ぎて、この表情。
殆ど話を聞いていない今回のインタビューを載せるのを、快く許してくださった佐山さんに感謝です。


L’Agréable Esprit de GAMIN
(ラグレアーブルエスプリドギャマン)

 

住所:東京都江東区門前仲町1-2-5 2階
電話番号:050-3467-5996

 

食べログ記事はこちら

 

L’Agréable Esprit de GAMIN
(ラグレアーブルエスプリドギャマン)

 

住所:東京都江東区門前仲町1-2-5 2階
電話番号:050-3467-5996

 

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語り手:佐山 典義(L’agréable Esprit De Gamin代表)
聞き手:岩間 健一(浅草不動産株式会社)
書き手:木村 淳子(浅草不動産株式会社)

取材日:2019.09 吉日